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クルド人を知るための55章 (エリア・スタディーズ170)

, 山口 昭彦
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ペーパーバック : 352ページ ページ
作者 : 山口 昭彦
出版社 : 明石書店 (2019/1/11)
コレクション : 本
ISBN-10 : 4750347434
フォーマット : 単行本
発行日 : 2019/1/11
平均的な顧客フィードバック : 4.3 5つ星のうち(1人の読者)
ファイル名 : クルド人を知るための55章-エリア-スタディーズ170.pdf (サーバー速度18.29 Mbps)
ファイルサイズ : 23.56 MB

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著者 [EPUB]からタイトルをダウンロード-電子ブックをダウンロード以下は、クルド人を知るための55章 (エリア・スタディーズ170)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
2019年1月に上梓された書で、このレビューを書いている時点では「エリア・スタディーズ」の最新刊。「クルド(人)」を巡る諸問題は、是非「エリア・スタディーズ」でも採り上げて欲しかったテーマだったので、そういう意味では待望の1冊と言える。ただし、クルド(人)問題や、中東地域やイスラームに関する問題に継続的に強い関心を持ち、これらのテーマが題材の書を既に何冊か読んだ経験があり、一定レベル以上の知識をお持ちの方にのみお薦めしたい。全く予備知識をお持ちで無い読者の方がスラスラと読み進める事は難しいと思われる。本書の「はじめに」で指摘されているように、「クルディスタン」や「クルド人」が多少なりとも具体像を伴って日本で知られるようになったのは、1991年の湾岸戦争の頃からだろう。それまでは一部の専門家か、音楽愛好家(本書の第20章で触れられているように、ハチャトゥリヤンのバレエ音楽「ガイーヌ」では、あの「剣の舞」などにクルドの音楽が採り入れられており、私自身も「クルド」の存在を初めて知ったのは「ガイーヌ」からである)位しか「クルド」の存在自体知らない人が(日本では)大多数だっただろう。「クルド人」とはそもそも「誰」であり、「クルド問題」とは一体どのような事柄であるのかが、本書に接して「手に取る様に」わかるかと言えば、残念ながらそういう事は無い。陸上の国境を持たず、他国の植民地にされた事も無く、住んでいる人の大多数は「日本語を話す日本人」であるという、世界でも稀な珍国に住む私たち日本人にとって、クルドを含む中東地域の諸問題が非常に(実感を伴っては)理解しづらいのは仕方が無いだろう。ただ、本書をじっくり読めば、理解につながる「手がかり」になるものは少なからず得られると思う。本書を読み終わって今更ながら思うのは、(わかっていたつもりではあったが)特に第一次大戦終結後の国際社会の様々な動きが、ことごとく「クルド」の問題を複雑化する方向に向かってしまったという事。無論この事は結果論となってしまうとは言え、クルドの人々にとっては全く不運としか言いようが無い。オスマントルコ崩壊後の「セーヴル条約」「ローザンヌ条約」によるクルディスタンの分断、その後そのエリアに誕生した独立国家が、トルコ、イラン、イラク、シリア等々の色々な内部事情を抱えた一筋縄ではいかない国々となった事。そして、米英を筆頭とした欧米の大国の自分勝手でご都合主義丸出しの、クルドに対するスタンスなどを読み進むと、自らの力の及ばない事柄に翻弄されるクルドの人々に同情の念を禁じ得ない。クルドの人々の「悲願」である「独立した国民国家」に最も近い立ち位置にあるのはイラクの「クルディスタン地域政府」であり、本書でも第36章で「事実上の国家」として採り上げられている。ただ、本書を読んで思うのは、「クルドの国民国家」を成立させる事が、本当に(今の)クルドの人々にとって「幸福」な事であるのだろうか?という率直な疑問。くどいようだが、「なんとか人が大多数のなんとか国」という「国の在り方」を当たり前と思っている人が多分多い日本の人々にとって、クルドを巡る問題は不可解な事ばかりだろう。しかし、私たちが当たり前と感じがちな「国民」「民族」「国家」等の考え方が、決して当たり前の事では無いのだ、という事を鋭く私たちに突き付けてくるのがクルドを巡る一連の問題であると私には思えてならない。どんな読者にもお薦めとは言い難いのは確かだが、この問題に多少なりとも知識、関心をお持ちの方々は一読されて損の無い良書と言える。

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